このメモについて
拙作のパズルゲーム trisblocks の対戦の中身、つまり 「何をすると相手に何段のおじゃまが飛ぶのか」をひととおり並べます。
対戦を何度かやると「同じ3ライン消しなのに、送れる量が違う気がする」と感じるはずです。 実際そのとおりで、火力は 消し方 × 連続 × 直前の消し方 の掛け合わせで決まります。 表にしてしまえば単純なので、ここで全部出しておきます。
数え方
このメモでは、相手に送るおじゃまの量を 段 で数えます。 「3段送る」「3段火力」はどちらも同じ意味で、 相手の盤面が下から 3段 せり上がる、ということです。
- 消したライン数 … 自分が何ライン消したか (1ライン / 2ライン同時 / 3ライン同時)
- 段 … その結果、相手へ送られるおじゃまの量
1ライン消しても 0段、3ライン同時なら 3段。消した数と送る段数は別物です。
① 基本の火力
まずは何も乗っていない、素の値です。
| 消したライン数 | 送る段数 |
|---|---|
| 1ライン | 0段 |
| 2ライン同時 | 1段 |
| 3ライン同時 (TRIAD) | 3段 |
1ライン消しは 0段 です。積んで消すだけでは相手に何も届きません。 盤面を下げるためだけの手であって、攻撃にはならない、と考えてください。
2ライン同時でようやく1段。3ライン同時 (TRIAD) で一気に3段になります。 ここが最初の分かれ目で、同じ3ライン消すなら、1ライン×3回より3ライン同時のほうが3倍強いことになります。
② コンボ (連続でライン消し)
ライン消しを途切れさせずに続けると、消した回数に応じて上乗せが付きます。 途中でライン消しの無い設置をはさむと、そこで途切れて最初に戻ります。
| 連続で消した回数 | 上乗せ |
|---|---|
| 1〜2回目 | +0段 |
| 3〜4回目 | +1段 |
| 5〜6回目 | +2段 |
| 7〜8回目 | +3段 |
| 9回目以降 | +4段 |
上乗せは打ち止めで、いくら伸ばしても +4段 より上には行きません。 ただし 上乗せは毎回付くので、長く続けるほど合計は伸びていきます。
たとえば1ライン消しを10回続けた場合、素の火力は0段ですが、 3回目から上乗せが乗り始めるので、合計では 20段ほどが飛びます。 「1ライン消しは0段」と言いましたが、続ければ立派な攻撃になる、という逃げ道がここにあります。
③ スピン
回転で滑り込ませて消すと、基本の火力が丸ごと差し替わります。
| 消したライン数 | ふつう | スピン |
|---|---|---|
| 1ライン | 0段 | 2段 |
| 2ライン同時 | 1段 | 4段 |
| 3ライン同時 | 3段 | 6段 |
1ライン消しでも 2段 出るのが大きいところです。ふつうに消すと0段なので、 同じ1ラインでも中身がまるで違います。
さらに A ミノのスピンで3ライン同時だけ特別扱いで、6段ではなく 8段 になります。 A は形の都合で狙いにくいので、その代償という位置づけです。
| 送る段数 | |
|---|---|
| A のスピンで3ライン同時 | 8段 |
成立の条件や作り方は別のメモにまとめてあるので、そちらを見てください。
④ BtB (連続ボーナス)
強い消し方を続けると、火力に +25% が乗ります。端数は切り捨てです。
BtB がつながるのは次の2つだけです。
- スピンで消す
- 3ライン同時 (TRIAD)
この2つのどちらかを続けているあいだ、BtB は生き続けます。 1ライン消しや2ライン消しをふつうに決めると、そこで途切れます。
| 消し方 | 素 | BtB あり |
|---|---|---|
| 3ライン同時 | 3段 | 3段 |
| スピン1ライン | 2段 | 2段 |
| スピン2ライン | 4段 | 5段 |
| スピン3ライン | 6段 | 7段 |
| A のスピンで3ライン | 8段 | 10段 |
上乗せは25%の切り捨てなので、3段や2段では計算上0になり、見た目の数字が変わりません。 それでも鎖はつながっているので、次に大きい手を決めた時にそこで効いてきます。
「3ライン同時 → スピン3ライン」とつなげば、後者が 6段 → 7段 になります。 地味ですが、この1段を積み重ねるかどうかで試合が変わります。
⑤ 全消し
盤面のブロックをすべて消しきると、8段が飛びます。
ここだけ計算のしかたが違っていて、他の火力と足し合わせません。 何ラインで消したか、コンボが何回続いていたかに関係なく、全消しなら 8段 です。
| 送る段数 | |
|---|---|
| 全消し | 8段 |
| 全消し (BtB あり) | 10段 |
3ライン同時で8段が2回ぶん以上、と考えると破格です。 そのぶん狙って作るのは難しいのですが、序盤に組めると一方的に押し込めます。
なお全消しは、消去の演出をはさまずに次のミノへ進みます。 ふつうより最大で40フレームほど早く次の手に移れるので、勢いをそのまま次につなげられます。
⑥ 相殺 ─ 送る前に、まず自分の盾になる
ここまでの火力は、そのまま相手へ飛ぶわけではありません。 自分がおじゃまを抱えている場合は、まずそちらを打ち消すのに使われます。
順番はこうです。
- ライン消しをする
- 出た火力が、まず自分の溜まっているおじゃまを打ち消す
- 打ち消しきれずに余った分だけが相手へ飛ぶ
たとえば火力3段のとき、
| 溜まっているおじゃま | 打ち消し | 相手へ |
|---|---|---|
| 0段 | 0段 | 3段 |
| 1段 | 1段 | 2段 |
| 3段 | 3段 | 0段 |
| 5段 | 3段 (2段残る) | 0段 |
つまり 攻撃と防御は同じ資源です。相手の攻撃を受けている最中に大きい手を決めれば、 そのぶん自分は無傷で済み、あふれた分は反撃になります。
⑦ おじゃまが降ってくるまで
相手の攻撃は、飛んできてすぐにせり上がるわけではありません。2段階あります。
- 飛んでいる時間 … 光の玉が相手の盤面から自分のメーターへ届くまで (約0.45秒)
- 溜まっている時間 … メーターに着いてから、実際にせり上がるまで (1秒)
この間はずっと打ち消せます。 メーターに赤く溜まっていても、 せり上がる前にライン消しを決めれば消せます。 「来たから諦める」ではなく、1秒あれば1手は置けると考えてください。
せり上がりは 1回の設置につき最大4段までです。10段溜まっていても一度に全部は来ません。 そのぶん間に合えば、残りを削れます。
まとめ
- 1ライン消しは 0段。ただし続ければ上乗せで立派な攻撃になる
- 3ライン同時で 3段、スピンなら 2 / 4 / 6段
- スピンと3ライン同時を続けると BtB で +25%
- 全消しは 8段。他と足し合わせず、これだけになる
- 火力はまず自分のおじゃまを打ち消す。余った分が相手へ
- おじゃまは着いてから 1秒は打ち消せる
火力の話は以上です。次は、その火力の要になる回転の仕組みを見ていきます。