はじめに
大会前に書いた 2026年 夏の甲子園 49代表校に点数をつける の答え合わせ。
ルールのおさらいとして、 49校に 1点から49点までを重複なしで1回ずつ 割り振り (合計1225点)、 1勝するごとにその学校の点数が入る。 優勝すれば5勝または6勝ぶん加算されるので、 上位まで残る学校を高く置けるかどうかがすべてになる。
第108回全国高校野球選手権大会は8月5日から22日まで行われ、 智辯和歌山が健大高崎を4-3で下して5年ぶり4度目の優勝。 48試合すべてが終わったので、 淡々と集計していく。
最終結果
合計 1606点
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 今回の得点 | 1606点 |
| 理論上の最高 (勝ち上がり順に49点から振った場合) | 1985点 |
| 理論上の最低 (勝ち上がり順に1点から振った場合) | 415点 |
| 達成率 | 80.9% |
満点が1225点なのに1606点になっているのは、 勝つたびに加算される仕組みのため。 8割という数字だけ見れば悪くないが、 中身を見るとかなり凸凹している。
得点した24校
| 順 | 学校 | 成績 | 点 × 勝 | 得点 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 健大高崎 (群馬) | 準優勝 | 45 × 5 | 225 |
| 2 | 横浜 (神奈川) | ベスト4 | 49 × 4 | 196 |
| 3 | 智辯和歌山 (和歌山) | 優勝 | 39 × 5 | 195 |
| 4 | 仙台育英 (宮城) | ベスト8 | 44 × 3 | 132 |
| 5 | 花巻東 (岩手) | ベスト8 | 43 × 3 | 129 |
| 6 | 天理 (奈良) | ベスト4 | 36 × 3 | 108 |
| 7 | 三重 (三重) | ベスト8 | 30 × 2 | 60 |
| 8 | 英明 (香川) | 3回戦 | 28 × 2 | 56 |
| 9 | 霞ケ浦 (茨城) | 3回戦 | 24 × 2 | 48 |
| 10 | 神村学園 (鹿児島) | 2回戦 | 47 × 1 | 47 |
| 11 | 履正社 (大阪) | 3回戦 | 46 × 1 | 46 |
| 12 | 佐野日大 (栃木) | 3回戦 | 23 × 2 | 46 |
| 13 | 日南学園 (宮崎) | 2回戦 | 40 × 1 | 40 |
| 14 | 拓大紅陵 (千葉) | 3回戦 | 35 × 1 | 35 |
| 15 | 青森山田 (青森) | 2回戦 | 34 × 1 | 34 |
| 16 | 鳴門渦潮 (徳島) | 2回戦 | 33 × 1 | 33 |
| 17 | 敦賀気比 (福井) | 3回戦 | 32 × 1 | 32 |
| 18 | 高川学園 (山口) | 3回戦 | 29 × 1 | 29 |
| 19 | 長崎日大 (長崎) | 2回戦 | 27 × 1 | 27 |
| 20 | 大分商 (大分) | 2回戦 | 25 × 1 | 25 |
| 21 | 東海大甲府 (山梨) | 2回戦 | 20 × 1 | 20 |
| 22 | 岡山学芸館 (岡山) | 2回戦 | 18 × 1 | 18 |
| 23 | 東日大昌平 (福島) | 3回戦 | 8 × 2 | 16 |
| 24 | 有明 (熊本) | ベスト8 | 3 × 3 | 9 |
0点だった25校
沖縄尚学 (48)・聖隷クリストファー (42)・花咲徳栄 (41)・関東第一 (38)・明徳義塾 (37)・立命館宇治 (31)・高岡商 (26)・日本文理 (22)・遊学館 (21)・東筑 (19)・佐賀商 (17)・松商学園 (16)・社 (15)・立正大淞南 (14)・中京 (13)・享栄 (12)・新田 (11)・八王子実践 (10)・八幡商 (9)・横手 (7)・鶴岡東 (6)・鳥取城北 (5)・札幌日大 (4)・白樺学園 (2)・福山 (1)
上位5校ぶんの206点が丸ごと消えているのが痛い。 特に48点の沖縄尚学と42点の聖隷クリストファーは、 上まで残る前提で置いた点数だった。
目玉だった10試合
【1回戦】 横浜 7-2 沖縄尚学 — 初戦から決勝戦
49点と48点、 つまり自分の配点の1位と2位が、 よりによって大会初日にぶつかった。 組み合わせが不運すぎる。
中身も完全に決勝戦で、 157キロの織田翔希を擁するセンバツ王者と、 150キロ左腕・末吉良丞を擁する昨夏王者が、 8月5日にいきなり潰し合う形になった。 一応49点と予想した横浜が勝ったので嬉しいけれど、 48点ぶんがこの1試合で丸ごと消えたことになる。
というより、 もうちょっと長く沖縄尚学も見たかった。 78年ぶりの夏連覇という挑戦が、 初日で終わってしまった。
【1回戦】 佐野日大 1-0 聖隷クリストファー — 42点が完封負け
下馬評も悪くなかったと思われる聖隷が負けてしまったのは残念。 U-18代表候補で150キロ・県大会48奪三振の高部陸を擁して42点を振っていたのに、 1点も取れずに終わるとは思わなかった。
どちらかというと 佐野日大はあまり評価していなくて23点しか振っていなかったので、 完全に予想外だった。 しかもこの佐野日大が、 次にとんでもないことをやる。
【1回戦】 英明 4-1 関東第一 — 四国勢の怖さが出た
四国勢は勝つときはかなり勝ち上がったりするので、 初戦の相手としては心配だった。 その心配が当たって、 38点を振った関東第一がここで負けてしまった。 無念。
英明は全国級と評された捕手・高田斗稀を軸に、 ここから3回戦まで進んで2勝を上積みしている。 28点×2勝で56点は回収できたが、 関東第一の38点が消えたぶんのほうが大きい。
【1回戦】 日南学園 2-1 明徳義塾 — 馬淵監督が1点差で
一回戦突破はいつも固い馬淵監督だったんだけど、 ここは1点差で日南学園。 やはり日南は強かった。 二刀流が2人いる編成で、 2年生左腕・谷口銀次郎の防御率0.34は伊達ではなかった。
とはいえ40点と37点の潰し合いなので、 どちらが勝っても片方は確実に消える組み合わせ。 こういうカードが初戦にあること自体がつらい。
【2回戦】 佐野日大 3-1 神村学園 — 大躍進
佐野が大躍進過ぎてやばい。 1回戦で聖隷クリストファー (42点) を完封したかと思えば、 2回戦では神村学園 (47点) まで倒してしまった。
トーナメント的には神村がもっと上まで上がると予想して47点を振っていたので、 想定外すぎる。 U-18代表候補・龍頭汰樹の「21回1/3無失点・四死球3個」 という県大会の数字は、 甲子園では1勝ぶんにしかならなかった。
結果として 佐野日大は23点×2勝=46点で、 履正社 (46点×1勝) と同額。 低く見ていた学校が高評価校と並ぶという、 配点としてはいちばん悔しい形になった。
【2回戦】 仙台育英 1-0 花咲徳栄 — トーナメント運がなかった
徳栄には41点と結構振っていたけれど、 結果的にトーナメント運がなかった。 2回戦でいきなり仙台育英 (44点)、 勝ってもその先には強豪が控えるという、 優勝候補ばかりのブロックに入ってしまった。
どこで負けてもおかしくない並びで、 実際1-0の完封負け。 県大会で打率.680だった笹崎昌久も沈黙した。 埼玉住民として当然応援していたぶん、 余計に悔しい。
【3回戦】 三重 5-2 履正社 — 大阪が消えた
いつも上位に入る大阪が負けてしまった。 決勝16得点で大阪桐蔭への雪辱を晴らし、 46点を振った履正社が3回戦で姿を消すとは思わなかった。
三重は堅守的なイメージのある学校だけど、 今回は打撃もよさそうで、 5得点は数字以上に見栄えがした。 30点×2勝の60点は、 想定よりだいぶ稼いでくれた部類になる。
【準々決勝】 健大高崎 1-0 有明 — 9回まで0-0の死闘
有明がここまで奮闘するとは思わなかった。 初出場でいきなりベスト8、 しかも準々決勝で9回まで0-0という死闘を演じた。
決着は延長タイブレークの10回裏、 1死二三塁からの一二塁間の当たり。 有明の二塁手・永田晴輝が捕るあいだに三塁走者が生還し、 ビデオ検証を経てサヨナラが認められた。
有明は開幕直前の 7月28日に熊本で最大震度7の地震 があり、 荒尾市も大きく揺れている。 新幹線の運休でルートを変更し、 バスで博多まで出てから甲子園入りしたチームだった。 震災の影響もあって大変だとは思うが、 その状態でベスト8まで来たのは本当にすごい。
健大高崎も、 2年生の石垣聡志が10回を110球5安打で投げ切って完封。 打線が抑え込まれるなかで一人で投げ抜いた内容は文句なしだった。
というか、 有明には3点しか振っていなかったのが痛い。 3勝もしてくれたのに稼げたのはたった9点。 仮に花咲徳栄の41点をこちらに置いていたら、 それだけで123点入っていた計算になる。
【準決勝】 智辯和歌山 7-1 横浜 — まさかの本命敗退
まさかの横浜敗北。 157キロの織田翔希を擁し、 県内32連勝・センバツ王者として49点を振った本命が、 7-1で力尽きた。
とはいえ 智辯和歌山にも39点とかなり振っていたので、 この結果になっても納得せざるを得ない。 どちらが勝っても点は入る組み合わせだった。
ただ最終的に 横浜が4勝で196点、 智辯和歌山が5勝で195点 と、 わずか1点差で敗れたほうが上に来てしまった。 得点表としては、 なんとも据わりの悪い並びになっている。
【決勝】 智辯和歌山 4-3 健大高崎 — 8回に3度動いた
機動破壊と呼ばれた時代も懐かしくなってきたけれど、 相変わらず健大の盗塁はすごかった。
試合も動いた。 2回裏に山下晃平の適時三塁打で智辯和歌山が先制し、 長友悠成の適時三塁打で2点目。 健大高崎が5回・7回と1点ずつ返し、 8回表についに逆転。 ところが その裏、 川原一将の同点スクイズと相手の暴投で智辯和歌山が一気に再逆転し、 9回を3投手のリレーで締めた。
智弁は監督が代替わりしても強さを保ってるのは凄い。 5年ぶり4度目の優勝で、 和歌山一強がしばらく続きそうな感じだった。
配点としては39点×5勝=195点。 優勝校なのに得点3位というのは、 単純にこちらの見立てが足りなかったということになる。
配点の答え合わせ
当たった配点
- 健大高崎 45点 → 225点 … 「あくまで個人的に応援している」 という理由で優勝候補グループに入れた学校が、 そのまま最高得点になった。 好み補正がいちばん効いた
- 横浜 49点 → 196点 … 優勝はできなかったが、 最高点を振った学校が4勝してくれたので単価としては十分
- 仙台育英44点・花巻東43点 → 各3勝 … 東北2強をどちらもベスト8で置けたのは大きい
外した配点
- 沖縄尚学 48点 → 0点 … 最大の失点。 初戦が横浜という組み合わせを引いた時点で詰んでいた
- 聖隷クリストファー42点・関東第一38点・明徳義塾37点 → いずれも0点 … 初戦敗退が3校も出た
- 神村学園47点・履正社46点 → 各1勝 … 高く置いたわりに伸びなかった
- 有明 3点 → 3勝 … 逆方向の失敗。 初出場を一律で割り引いた結果、 ベスト8の学校に最低クラスの点を振ってしまった
もし1箇所だけ直せるなら
有明と沖縄尚学の点数を入れ替えていた場合 … 有明48点×3勝=144点、 沖縄尚学3点×0勝=0点。 差し引き +135点で1741点 になっていた。
初出場を割り引く判断と、 昨夏王者を高く置く判断。 どちらも理屈としては妥当だったが、 その2つが同時に裏目に出た大会だった。
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- 2026年 夏の甲子園 49代表校に点数をつける — 大会前の配点。 この記事の答え合わせ元
データソース
- 試合結果: ベースボールチャンネル、 日本高等学校野球連盟
- 試合内容: 高校野球ドットコム、 スポーツナビ、 KAB熊本朝日放送、 NHK
- 全48試合・49校・勝利数合計48で整合を確認したうえで集計している